世間的にも残業時間が多いとされている施工管理。
- 施工管理の平均残業時間は?
- なぜ施工管理は残業が多い?
- 残業時間を減らすことは可能?
結論:残業時間は全職種と比べ4倍も差があり、残業は当たり前な世界
本記事では、月平均50時間超えで働き続けてきた、施工管理歴10年の筆者が、施工管理の残業の実態について解説します。
この問題をどう捉え、どう対処すべきか、読み進めていただければ答えが見えてくるでしょう。
管理人:いちはらくん
- 施工管理から発注者へ
- 残業によるストレスで入院
- 施工管理として10年勤務
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施工管理の残業に関する驚きのデータ
大手転職サービスであるdodaにて施工管理の求人について調べた結果、驚きの結果に。
引用:dodaよりスクロールできます
- 施工管理全体・・・17,827件
- うち残業20時間未満・・・128件
その差なんと約139倍という結果でした。
つまり、施工管理の求人で17,699件は20時間以上の残業はあるということ。
全職種の平均をほとんどの企業が上回っているの、普通に考えてやばいですよね…。
施工管理の残業時間について
施工管理の平均残業時間は全職種と比べても非常に多いです。
その実情と理由について解説します。
全職種と施工管理の平均残業時間は4倍差
残業時間の比較をした結果はこちら。
施工管理と全職種で約4倍もの差があります。
ちなみに、私が施工管理として働いているときの平均残業時間は50.3時間/月でした。
施工管理の残業が多い理由とは?
残業が多い理由は業務量の多さです。
- 人手不足
- 定時まで現場管理
- 間に挟む打合せや会議
- 予期せぬ現場トラブルの対応
- 現場が終わってから机上業務
など、とにかく業務が多く、捌いても次から次へと湧き出てきます。
これらが原因で残業時間が多くなってしまいます。
まるで温泉のように仕事が湧き出てきます…。
働き方改革で残業はどうなる?
建設業では、2024年4月より時間外労働に上限が罰則付きで法律に規定されることに。
今でも厳しい労働環境下にある建設業界にどのような影響を与えるのか?
問題点も感じ取れたので解説していきます。
働き方改革について
時間外労働の上限規制のイメージは以下の通りです。
時間外労働の上限規制(罰則付き) | |
---|---|
原則 | 例外 |
月45時間以内 年360時間以内 | ・特別条項が適用となる場合 1.年間720時間(月平均60時間) 2.年間720時間の範囲内で以下を満たす場合 2~6カ月の複数月平均80時間以内 月100時間未満(休日労働を含む) 月45時間を超えられるのは年6回まで |
災害時の復旧・復興 | |
建設業の災害の復旧・復興の事業に限り以下2点は適用しない 2~6カ月の複数月平均80時間以内 月100時間未満(休日労働を含む) |
違反した場合、6ヶ月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金が科せられます。
これまで時間外労働における規制はなく、罰則自体もありませんでしたが、いよいよ建設業にも明るい兆しが見えてきたようにも思えます。
上限規制を守るにはサービス残業が発生しそう
明るい兆しが見えたように思える時間外労働の上限規制ですが、逆に規制による懸念点として、サービス残業の増加が考えられます。
- 発注者の工程見直しがない
- 業務量の多さは減る見込みがない
- 人手不足による一人ひとりへの負担
この3つの観点から、業務はまだまだあるにも関わらず規制のせいで、サービス残業をしてでも終わらせなければいけない状況が生まれると予想しています。
そうでなくても施工管理の仕事はサービス残業が多く、人手も増える見込みがないため、より一人ひとりへの負担が増えそうです。
規制がなかった分、残業をつけて残業代が出ていたのに、それが今度は厳しくなるような気がします。各企業の対策次第では、より退職者が増えてしまいそう…。
施工管理の残業は減らせるのか?
結論から言うと、個々の効率的な働き方次第では減らすことは出来ます。
気付けば、やらなくてもよかった無駄な業務も行っていることは、よくある話です。
しかし、それ以上に施工管理の人手不足による問題点は悪化する一方で、補充はされない状況が続いています。
減らすことは可能でも、微々たるものであり、この先も残業はむしろ増えますよ…。
よく残業時間は減らせると見ることがありますが、実態を分かっていない人が多すぎます。
施工管理の残業と健康、どう影響する?
あまりにも残業が多い状況は、人の健康にどう影響していくのか解説します。
長時間の残業が健康に与える影響
長時間の残業は、健康に悪影響を及ぼします。
長時間の労働はストレスや疲労を引き起こし、最悪の場合、過労死につながる危険性もあります。
過去には、長時間の残業が原因で、心筋梗塞を起こした同僚もいました。
長時間の残業は健康に対して非常にリスクが高いです。
私は病名不明の体調不良で入院しました…。
残業とストレス、その対処法
ストレスは残業と密接に関連しており、適切な対処法が必要です。
長時間の労働と高い責任感がストレスを引き起こし、それがさらに残業を増加させる悪循環になりがちです。
私の場合は勤めている以上ストレスを軽減されることはなかったので、転職をして、今では体調不良も一度も起きていません。
過度な労働は本当にストレスで、環境が変わると、こうも体調がよくなるんだなと感動しています。
健康を維持しながら残業をこなすコツ
健康を維持しながら残業をこなすには、バランスの取れた生活と適度な休憩が必要です。
- 適度な運動
- 十分な睡眠時間
- バランスの取れた食事
などが、健康を維持する基本です。
健康を維持するためには、生活全体においてバランスを考え、適切な休憩とケアが必要です。
これらが無理なら思い切って転職するほうが、今後の自分を守るためにも懸命な判断になりますよ!
施工管理から転職するポイント
施工管理から転職をするのであれば、求人の紹介~入社まで手厚くサポートをしてくれる、転職エージェントの利用をオススメします。
私も数社利用し、エージェントのサポートにて転職したことで発注者に転職でき、ストレスから解放され、残業時間も15時間以内に収まるようになり、給料も2倍にアップしました。
おすすめエージェント
筆者が使用してよかったおすすめエージェントを紹介します。
転職エージェントは相性が大切になります。複数のサービスの登録をし、色んなエージェントとやり取りをして自分に合ったエージェントを見つける事が大切です。
リクルートエージェント | ★転職支援実績No.1 ・非公開求人が多数掲載 ・各業界に精通したキャリアアドバイザーによるサポート ・提出書類の添削や面接対策、業界・企業情報の提供 |
doda | ★顧客満足度No.1 ・大手・優良企業の求人多数 ・週休二日・未経験歓迎のチャンス ・実践的な転職サポート ・企業からのダイレクトスカウト |
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まとめ:施工管理の残業時間は変わる見込みナシ
驚きの施工管理業界の実態と、残業時間の実態について解説しました。
- 残業時間の多さ
- 残業が多い理由
- 働き方改革の影響
- 残業による健康面への影響
これからも残業時間はグンッと減る見込みは少なく、2024年の働き方改革による悪影響も、現段階から見据えた行動を心がけることが大切です。
環境があまりにも合わないならば、私のように思い切って転職をし、ストレスフリーな労働環境を手に入れるのも一つの手です。