- 施工管理は潰しが効かないって本当?
- 転職を考えているが、できるか不安…
結論:施工管理は潰しが効かないは嘘で、発注者へも転職可能です。
しかし、その声が多く聞こえるのは事実で、私も何度も聞いたことがあり、正直不安になりますよね。
本記事では、施工管理から発注者へ転職に成功した筆者が、潰しが効かないわけがない理由、発注者へ転職した実績についても解説しています。
施工管理の辛い現実から逃げ出して、環境を変えたい人はぜひ参考にしてください。
管理人:いちはらくん
- 施工管理から発注者へ
- 転職を経て給料2倍にUP
- 施工管理として10年勤務
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CAREER BUILDでは、「施工管理の迷いと焦りを解決する」をコンセプトに、主に施工管理の転職について発信しています。
施工管理は潰しが効かない訳ない理由
施工管理は潰しが効かないと言われることが多いです。
しかし、私自身も発注者へ転職を成功させ、培ったスキルは買われていることから、潰しが効かないとは思いません。
ではどのようなスキルが買われることが多いのか?解説します。
コミュニケーション能力
施工管理は、多くの関係者と日々コミュニケーションを取る必要があり、そのプロセスで会話能力や人間関係のスキルが自然と高まります。
- 作業員への的確な指示
- 取引先との数多い調整
- 近隣住民へのクレーム対応
多面的なコミュニケーション能力は、どの業界、どの職種でも非常に役立つスキルです。
転職時でも、かなり強みとできる能力で、会話をすんなりできると評価点も非常に高まります。
転職活動でのアピールポイント
特に強調したいのは、具体的な事例を持ってコミュニケーション能力をアピールすること。
- 困難な状況でどのようにチームをまとめ上げたか
- 近隣住民とのコミュニケーションでどう問題を解決したか
- 各人との関係を良好に保つために実践している具体的な戦略
など、詳しく説明することで、スキルの高さを証明できます。
マネジメント能力が高い
施工管理として働く中で、以下の四つの主要な管理能力により、マネジメント能力が高まります。
安全管理 | 品質管理 | 工程管理 | 原価管理 | |
---|---|---|---|---|
概要 | 作業員の安全確保 | 機械、材料の品質に問題がないか | 工事全体の進捗や調整 | 見積もりの範囲内か |
詳細 | ・朝礼時の安全指示 ・作業員の健康状態のチェック ・現場の安全設備の適切な配置 ・機器の定期的な安全点検 ・不安全行動の監視 | ・資材や工具の品質が基準値内か ・現場で使う機器に限らず資材も ・購入資材の受け入れ検査 ・機器それぞれの異常を早期発見 ・竣工前の出来栄え確認 | ・工事全体の進捗管理 ・週間、月間での管理 ・日々の作業内容の説明 ・リアルタイムな管理 ・工事計画書の精密な作成 | ・人件費や材料費の管理 ・関係者との調整会議 ・発注書や契約書の作成 ・使用金額を都度確認 ・積算業務 |
これら管理能力は単に教育などで得れるものではなく、実際の現場での経験を通じてしか磨けないスキルのため、転職市場でも非常に評価されます。
転職活動の際には、これらの管理能力をどれだけ活かし、何に苦労したかを具体的に説明することで、好印象を与えれます。
異業種でもこれらの能力は高く評価されますよ!
リスクに対する先読み力
安全管理にて、事故やケガを防ぐための重要な業務に従事し、高度なリスク管理のスキルが身につきます。
- 高い意識レベル
- リスクの事前識別
- ヒヤリハットの活用
リスク管理のスキルは、業種を問わず非常に重宝されます。転職の際には、特定のリスクを事前に察知し、どのような対策をしたか、詳しく説明すると効果的です。
多くの雇用者にとって高く評価されるスキルの一つです。
実際に面接で状況だけ説明され、これに対するリスクは?とその場で質問されました。
スケジュール管理能力の強み
施工管理では、非常に詳細なスケジュール管理が求められます。
なぜなら、多くの要素が密接に関連しながら進行するためです。
- タスク管理能力
- 他の業務での応用性
- 時間単位での細かな計画
など、施工管理で培ったスケジュール能力は、自らがどのようにタスクを細分化し、その遂行に責任を持ってきたかを具体的な例で説明すれば、多くの雇用者から評価が高まります。
自己管理がしっかりできる、できないだけで企業側の見る目は大きく変化します。
問題を解決する能力がある
施工管理の業務においては、頻繁に不測の事態やトラブルが発生することがあります。
- 天気の急変
- 突発工事の発生
- 資材の破損や遅延
- 作業員の急な欠勤
など、様々な問題が工事進行に影響を与えますが、この状況で重要なのは、冷静に状況を把握し、その場で最適な解決策を瞬時に考え出す適応力と臨機応変な対応力。
他の職種や業界でも、プロジェクトが予期せぬ問題に直面したときに、冷静かつ迅速に対応できる人はどの企業でも重宝されます。
過去の突発に対する対応を説明した時、拍手をもらったことを今でも思い出します。
施工管理は潰しが効かないと言われる理由
なぜ、施工管理は潰しが効かないと言われてしまうのか?その実態は以下の通り。
- 業務の専門性が高く他で活かせない
- 経験者には施工管理の仕事が集まる
- 転職先も建設業界だけと思われがち
これらの理由が潰しが効かないと言われる主な理由ですが、私は反対です。
実際に全ての項目と、相反する結果が伴っているからです。
施工管理で培った経験は十分に他でも活かせます!
「施工管理は潰しが効かない」リアルな口コミ
施工管理は潰しが効かない意見に対するリアルな口コミは賛否両論です。
潰しが効かないと言う人と、私を含め、潰しは効くと思う意見は以下の通り。
潰しが効かない意見
試験合格するまでは前職に似た施工管理のような仕事をすべきか。それで試験受かって本気でやれる気持ちになったら調査士登録しながら働ける職場を探すべきか。この業界は潰しが効かないから絞るのも怖い
X(Twitter)
プログラマーは技術に比例して稼げる環境だけど、施工管理の現場監督はちょろっと手当てつくだけで評価されないから頑張る意味が自己満以外ないんよなw 職人さんは独立してその持ち前の経験と技術で稼げるけど、監督は1現場見るのがせいぜいで独立なんてまず無理。潰しが効かないの意味が分かった
X(Twitter)
施工管理を極めた所で、残業への耐性と強靭なメンタルが鍛えられるだけで、他の職への潰しが効かないのであんなの頑張った所で疲れるだけです。
X(Twitter)
鍛えられることもある反面、頑張っても疲れるだけ。経験と技術がすぐには付かないと、厳しい意見があります。
確かに1、2年ではスキル取得も大したことがなく、潰しが効かないと言われても仕方ない部分ではあります。
潰しが効く意見
これ知らない人多いけどもったいないのよね。施工管理は転職先が建設しかないから「潰しが効かない」って思ってる人も多いですけど、実は建設のノウハウを他業界に輸出(転職)すると、年収1.2~1.5倍くらいになります。例えば不動産とか金融とかエネルギーとかね。実際転職した人Twitterにもいるよね?
X(Twitter)
建設業界のスキルは潰しが効かない将来性がない年収低くてやばいって言われるけど、第二新卒で年収250万から5年くらい地獄見て仕事して、そこから施工管理の経験を売りに2回転職したら30代半ばで年収1000万円超だから、真面目な話、面接でアピールできる仕事に集中するのがいいよ。今日もがんばろ!
X(Twitter)
施工管理って潰しが効かない職業と言われてますが実際はそんなことありません
忍耐力
段取り力
コミニュケーション能力
など他の職種に活かせる能力は身に付いています
確かに直接的には役に立たないかもだけど間接的には役立ちますよ
X(Twitter)
他業界への転職で年収UP、施工管理の経験は売りにできる、他の職種に活かせる能力は身に付くなどの、成功している方の意見もあります。
私もこちら側の意見に賛成であり、実際に経験を買われて発注者にキャリアアップしています。
潰しが効く、効かない意見の比較
これまでの意見をまとめた結果は以下の通りで、良くも悪くもどちらの意見も間違いではないのが事実で、行動するかどうか、それに尽きます。
潰しは効く意見 | 潰しは効かない意見 |
---|---|
他の職種に活かせる能力が身に付く 他業界に転職すれば年収は1.2~1.5倍になる 施工管理の経験を売りに転職すれば年収1000万も超える | 少しの手当てだけで評価されない 職人と違いすぐに独立はできない 頑張ったところでメンタルが強くなるだけ |
思い切って転職して給料は2倍にアップしています。
施工管理から発注者へ転職した実績
なぜ私が、潰しが効かないと言われる施工管理から、発注者へ転職できたのか?
発注者に転職したメリットなどについて解説します。
なぜ施工管理から発注者へ転職できた?
結論から言うと、転職エージェントを活用したからです。
転職エージェントから自分のスキルをベースに発注者業務を20社以上、紹介していただきました。
発注者は施工管理経験がない分、現場の知識は少なく、施工管理経験者を欲するのはよくある話で、過去にはヘッドハンティングされたこともあります。
施工管理から発注者へ転職したことで、ストレスからも解放され、時間にも余裕ができました。
思い切って転職をしたのが、良い結果に結びつきました!
発注者のメリット
施工管理を辞めて、発注者に転職したメリットは以下の通りです。
- 土日休み
- 残業時間は15時間以下
- 施工管理でのスキルを活かせる
など、施工管理では考えられない、土日休みと残業時間の少なさ。
今も施工管理を続けていれば、この条件下で働くことはできていなかったです。
発注者のデメリット
逆にデメリットがないわけではなく、そちらについても紹介します。
- 申請書類関係が多い
- やりがいは施工管理の方が多い
- 周りが現場の事を知らなさすぎる
- 頭が固い人が多く仕事はやりにくい
など、施工管理と違って、現場に行く頻度が減って机上業務が増えたことで、少し物足りなさを感じたりします。
ただし、施工管理の激務と比較すると、経験も活かしながら応用を効かせることができるので、周りと差が付きやすく、重宝される存在となれます。
デメリットはあるものの、慣れてしまえばメリットばかりです。
施工管理からのおすすめ転職先
施工管理から転職可能な同業界の職種について紹介します。
もちろん、全く関係のない異業種への転職も可能ですが、経験を活かすなら同業種の方が、選択肢は広がります。
おすすめの転職先 | 求人数 |
---|---|
ディベロッパー | 2,805件 |
プロパティマネジメント ファシリティマネジメント コンストラクションマネジメント | 1,069件 |
CADオペレーター | 931件 |
建設コンサルタント | 4,355件 |
建築設計・積算 | 5,708件 |
エネルギー業界(電気・ガス・石油・新エネルギー) | 1,024件 |
営業職(建設・土木・不動産・住宅営業) | 13,485件 |
大手転職サイトのdodaにて、技術職・専門職(建設・建築・不動産・プラント・工場)の職種で検索すると、38,266件の該当求人数がヒットしました。
施工管理の求人を除くと、25,095件と、施工管理以外の求人が多くあることが分かります。
- 給与
- 勤務地
- 仕事内容
- 事業概要
などの情報を事前に確認し、どのような求人を見ておくだけでも、転職する際にスムーズに行動できます。
結婚式の写真を撮る仕事に転職した同期も居たので、異業種も不可能ではないですよ。
施工管理から転職するポイント
施工管理から転職をするのであれば、求人の紹介~入社まで手厚くサポートをしてくれる、転職エージェントの利用をオススメします。
私も数社利用し、エージェントのサポートにて転職したことで発注者に転職でき、ストレスから解放され、残業時間も15時間以内に収まるようになり、給料も2倍にアップしました。
おすすめエージェント
筆者が使用してよかったおすすめエージェントを紹介します。
転職エージェントは相性が大切になります。複数のサービスの登録をし、色んなエージェントとやり取りをして自分に合ったエージェントを見つける事が大切です。
リクルートエージェント | ★転職支援実績No.1 ・非公開求人が多数掲載 ・各業界に精通したキャリアアドバイザーによるサポート ・提出書類の添削や面接対策、業界・企業情報の提供 |
doda | ★顧客満足度No.1 ・大手・優良企業の求人多数 ・週休二日・未経験歓迎のチャンス ・実践的な転職サポート ・企業からのダイレクトスカウト |
ビズリーチ | ★ハイクラス転職No.1 ・ハイクラス転職の国内最大級 ・一流ヘッドハンターとの直接コンタクト ・市場価値を知るプラットフォーム ・厳選企業からのスカウト特典 |
マイナビエージェント | ★20~30代利用率No.1 ・各業界の転職事情に精通したプロがサポート。 ・サイト内で公開されていない魅力的な求人も紹介可能。 ・求人紹介から内定まで、一貫してサポート。 |
まとめ:潰しが効かないのは嘘でスキルは十分活かせる
施工管理は潰しが効かないのは嘘で、スキルを活かせば他の職種へも転職でき、労働環境の改善や年収アップにも繋げれます。
転職サイトをどれだけ見ても、自分に合いそうな求人が見当たらない場合は、転職エージェントを使用して相談することをオススメします。
私も相談をした結果、非公開求人を紹介してもらい転職に成功しています。
施工管理は全然潰しが効かない事はないので、心配せず転職へ挑戦すべきです。