施工管理がやばい理由は?救急車で2回も搬送された10年選手が解説

施工管理がやばい理由は?救急車で2回も搬送された10年選手が解説

施工管理ってなにがやばいの?他の人のやばい経験は?を知ったうえで今後のキャリアを考え直したい——そんな方も多いはずです。筆者自身も「このままではやばい」と感じて行動したことで、生活を立て直せました。

編集部

あまりのやばさに後押しされ、思い切って行動した結果、生活が良い方向に激変しました!

※青字をクリックすると、読みたい場所まで飛べます。

施工管理10年のなかで、激務がきっかけで救急車に2度搬送された筆者が「やばい」と言われる実情をまとめました。個人の体験を含むため、すべての現場・企業に同じ実態が当てはまるわけではない点はご了承ください。

この記事をおすすめする人
  • 施工管理のやばさを知りたい方
  • 他の人の施工管理のやばい経験を知りたい方
  • 施工管理をやめて次に移るためのポイントを知りたい方

本記事を読めば「施工管理が『やばい』と言われる根拠」と、健康やキャリアを守るために今からできる動き方が整理できます。休日と心身を取り戻すための第一歩として活用してください。

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目次

施工管理は何がやばい?そう言われる理由

残業時間の多さ・休日の少なさ・人手不足・人間関係・労働時間規制以降の現場負荷。この5つが、施工管理が「やばい」と語られる主な理由です。

施工管理は何がやばい?そう言われる理由

施工管理は建設業のなかでも需要が高く、企業数も多い職種です。一方で「やばい」と語られることも多く、就職や転職を迷っている方は少なくありません。

実際にGoogleで「施工管理」と調べると関連性の高い検索に類似ワードで、「やめとけ」「きつい」などが表示され、「向いてない人」「女性 きつい」と言ったネガティブキーワードもあります。

その反面、「意外と楽」と言われる理由を知りたい人もいますが、実際にはそう感じづらい事情があります。詳しくは下記の記事で解説しています。

Googleで「施工管理」と検索した時の関連性の高い検索
Googleで「施工管理 やばい」と検索した時の関連性の高い検索

ここからは、冒頭の目次で挙げた5つの理由について、データと現場感覚の両面から順に掘り下げていきます。

やばい理由#1
残業時間の多さ

施工管理がやばいと言われる大きな理由の1つが残業時間の多さです。

日中は基本的に現場の管理業務を行い、定時後に事務仕事をしないといけないほどの業務量の多さが原因です。

平均残業時間
施工管理と全職種の平均残業時間の比較

施工管理と会社員で約4倍もの差があります。

ちなみに、私が施工管理として働いているときの平均残業時間は50.3時間/月で、上記資料と同じくらい残業をして家族の時間などありませんでした。

やばい理由#2
月間休日の少なさ

施工管理がやばいと言われる2つ目の理由が月間休日の少なさです。

発注者からの工事工期が短いが故に、土日祝も仕事をしないと、期日までに工事が終わらない事が原因です。

施工管理の平均月間休日数を20代、30代、40代、50代、60代、平均別に示した棒グラフの図
施工管理の平均月間休日数

施工管理の平均月間休日数を見ると、20代で5.9日と完全週休二日制の方と比べ少ないことが分かります。(出典:セコカンプラス

産業労働者1人
平均付与日数
労働者1人
平均取得日数
鉱業,採石業,砂利採取業18.110.5
建設業17.89.5
製造業18.611.7
電気・ガス・熱供給・水道業19.313.8
情報通信業18.611.7
運輸業、郵便業17.410.4
卸売業、小売業17.58.7
金融業、保険業19.811.2
不動産業、物品賃貸業17.29.5
学術研究、専門・技術サービス業19.011.5
宿泊業、飲食サービス業14.86.6
生活関連サービス業、娯楽業15.88.4
教育、学習支援業18.09.0
医療、福祉16.49.9
複合サービス事業19.614.2
サービス業(他に分類されないもの)16.09.8
出典:令和4年就労条件総合調査の概況

厚生労働省の令和4年就労条件総合調査の概況より労働者1人平均年次有給休暇の取得状況を見ると、建設業は16産業のうち、5番目に取得日は少ないのが分かります。

土日祝も仕事をしないといけない環境下で働く分、有給休暇も取得しずらいです。

なお、厚生労働省の令和7年就労条件総合調査では、全産業平均の年次有給休暇取得率は66.9%で過去最高でした。一方、建設業の取得率は60.7%で全産業平均を下回っており、休暇取得面ではなお課題があるといえます。

編集部

私は月2日とかの日もあったので、あくまでも参考値です…。

やばい理由#3
人手不足による個人への負担

施工管理がやばいと言われる3つ目の理由が人手不足による個人への負担です。

建設業の就業者数は「転職」「退職」「新人の参入減」が重なって減少傾向が続いており、人手不足の影響で、現場に残る社員1人ひとりへの業務量の偏りが大きくなっています。

人手不足による個人への負担
出典:最近の建設業を巡る状況について

国土交通省の最近の建設業を巡る状況についてに記載の建設業における職業別就業者数の推移をみると、平成9年から令和4年にかけて、就業者が減少していることが分かります。

若年層が減り高齢層の比率が上がる構造により、20代30代に業務負担が集中しやすい状況になっています。

やばい理由#4
人間関係による精神的ストレス

施工管理がやばいと言われる4つ目の理由が人間関係による精神的ストレスです。発注者と協力会社(職人含む)との間で板挟み状態になりやすく、上からも下からも厳しい声が飛び交う中、グッと堪え続けなければなりません。

我慢が長期化するとストレスが蓄積しやすく、心身の不調を訴える方が増えてくる時期があります。

結果として、適応障害や抑うつ状態といった不調を抱える方も少なくありません(個人差があり、すべての方が発症するわけではありません)。気になる症状が続く場合は、早めに専門医に相談しましょう。

編集部

ストレスのあまり体調不良で1カ月休職しました…。

やばい理由#5
2024年問題後も残るサービス残業化の懸念

施工管理がやばいと言われる5つ目の理由が、2024年問題後も残るサービス残業化の懸念です。

建設業では2024年4月に時間外労働の上限規制が罰則付きで施行され、本記事の更新時点で2年が経過しました。

厚生労働省の現行運用では、通常の建設業に一般則と同じ上限がかかります。原則は「月45時間・年360時間」で、特別条項を適用する場合でも次の4条件を同時に満たす必要があります。

  • 年720時間以内
  • 複数月(2〜6か月)平均80時間以内
  • 単月100時間未満(休日労働を含む)
  • 月45時間超は年6回まで

ただし、災害の復旧・復興事業に従事する場合は「単月100時間未満」「複数月平均80時間以内」の2点が適用除外になる点も押さえておきましょう。

2024年問題後も残るサービス残業化の懸念
出典:厚生労働省「時間外労働の上限規制分かりやすい解説」
時間外労働の上限規制(罰則付き)
原則例外
月45時間以内
年360時間以内
・特別条項が適用となる場合

1.年間720時間(月平均60時間)
2.年間720時間の範囲内で以下を満たす場合

2~6カ月の複数月平均80時間以内
月100時間未満(休日労働を含む)
月45時間を超えられるのは年6回まで
災害時の復旧・復興
建設業の災害の復旧・復興の事業に限り以下2点は適用しない

2~6カ月の複数月平均80時間以内
月100時間未満(休日労働を含む)
出典:国土交通省「建設業における働き方改革」

企業側は罰則を避けるために残業時間の管理を強化しています。

ただし、人手不足と業務量の総量が大きく変わらなければ、タイムカード上は定時退勤でも実作業は続くという、現場の感覚ではサービス残業に近い働き方になりかねません(これは筆者が現場で見聞きした範囲の話で、全社がそうなるわけではありません)。

編集部

会社は帰れを徹底するでしょうが、現場はそうはいかずサビ残をする羽目になりそうです…。

施工管理は早い段階でやめとくべき?

「やめたい」と一度でも感じたなら、辞める前提で動き出すタイミングと考えてよいでしょう。早めに転職情報を集めて、選択肢を広げておくのがおすすめです。

施工管理は早い段階でやめとくべき?

「やばい」「きつい」「やめたい」と一度でも感じたら、『辞める』を選択肢の1つとして真剣に検討する段階に入っていると考えてよいでしょう。一度こうした気持ちを抱えると、放置したまま状況が大きく改善するケースは多くないからです。

実際に私自身も辞めたいと思い始めた時の状況よりも、退職する時の状況はもっと過酷でした。

すぐには辞めなくとも、早い段階で転職サイトや転職エージェントに登録し求人だけでも見ておくと、いざ心で噴火が起きて、すぐやめたいと思った時にスムーズに動けます。

編集部

気にもしたことのない職種が見つかることも。膨大な量なので、こまめに見るといいですよ!

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施工管理はやめとけと言われる理由についてはこちらで解説しています。

施工管理の向き不向きについて

施工管理の向き不向きは「ストレス耐性/柔軟な思考力/自己管理能力/コミュニケーション能力」の4軸で判断すると、無理に続けるリスクを見極めやすくなります。

施工管理の向き不向きについて

施工管理が「やばい」と感じたとき、合わせて気になるのが向き不向きの問題です。「向いていないだけで職種そのものはやばくない?」「向いてはいるが、それ以上にやばさが上回る?」のどちらに自分が当てはまるかを切り分けると、次の動き方が見えてきます。

項目向いている人向いていない人
ストレス耐性どんなプレッシャーがかかっても冷静に対処できるストレスは感じやすく、プレッシャーがかかるとパニック
柔軟な思考力予期せぬ問題点や、変化にもしっかり対応できる固定概念が強く新しい状況や変化に反応が薄い
自己管理能力常務のタスク管理しっかりこなし、効率的な業務ができる期限やタスクを管理するのが苦手
コミュニケーション能力高い。多くの人と円滑にコミュニケーションが取れる人と話すのが苦手、大人数は避けがち
施工管理の向き不向きの特徴

特にコミュニケーション能力は重要で、人と話すのが苦手な方ほど、現場でのストレス負荷が大きくなりやすい傾向があります。無理を続けるほど健康面のリスクも高まるため、別の職種・上流工程へのキャリアチェンジも前向きに検討する価値があります。

施工管理が「向いている人」「向いていない人」について詳しく解説した記事はこちら

施工管理がやばいと感じた時の改善策

まずは転職サイト・転職エージェントへの登録で求人を眺め、「職種ごと変える」か「会社だけ変える」かを冷静に切り分けるのが、現実的な第一歩です。

施工管理がやばいと感じた時の改善策

施工管理がやばく辞めたいと感じても、「何から始めればいいか分からない」と悩み、行動が後回しになりがちです。

そういう時こそ、転職サイトや転職エージェントへの登録が有効です。求人を眺めるだけでも、自分の市場価値や異業種の選択肢を客観視でき、「このまま続けるか/環境を変えるか」の判断材料になります。

特に施工管理から脱却したい人は、次の3点を意識して転職先を選ぶと、ミスマッチを避けやすくなります。

  • 労働時間と休日の実数値を求人票で確認する:「完全週休二日制」「月平均残業◯時間以内」など、数字で明示されているかを見る
  • 上流工程・発注者側・施工管理以外の建設関連職を候補に入れる:これまでの経験を活かしつつ、現場から一歩離れた働き方を選べる
  • 建設業界に強いエージェントを使う:現場の実情を理解した担当者の方が、求人票に書かれていない残業実態や有給取得の現実を補足してくれるケースが多い

そのうえで、「施工管理という職種を続けたいのか」「職種ごと変えて環境から脱却したいのか」を整理してください。

会社を変えれば改善するケースもありますが、長時間労働や休日の少なさといった業界構造由来の課題は残りやすいので、職種そのものの見直しも選択肢に入れておくと後悔しにくいです。

編集部

私もズルズルと我慢しながら続けてましたが、もっと早く見切りをつけて行動すべきでした…。

筆者のように体調を崩して救急搬送や長期入院に至る前に、今のうちから情報収集と選択肢の検討を始めて、ご自身のキャリアと健康を守ることをおすすめします。無理に大きな決断をする必要はなく、まずは「動ける範囲で1つだけ動く」ところから始めましょう。

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